梅毒の症状と検査法

ウィルス

最も古くから存在する性病の一つとして知られる梅毒ですが、かつては死に至る不治の病として非常に恐れられていました。

1940年代、抗生物質(ペニシリン)の登場により治療が可能となり、一時発症者数は減少しましたが、2000年に入ってからは再び増加の傾向を見せているようです。

感染初期の頃は感染部位にしこりや潰瘍などの症状が現れますが、治療しなくても治ってしまうことが多いため感染に気付かないことが多いです。

しかし、症状が治まっても病原菌は消滅したわけではなく、そのまま長期間放置すれば、やがては心臓や血管、脳、その他の臓器にまで感染が及び、重症化する危険があるので、できるだけ初期の段階で発見して治療につなげたいところです。

ここでは、検査キットを用いた梅毒の検査法をご紹介していきます。

梅毒の感染経路

梅毒は、梅毒トレポネーマという病原体が、皮膚や粘膜の小さな傷から体内に侵入することで感染し、やがて血液中に入って全身へと拡大していきます。

主に性行為を介して感染し、一度の性行為で感染する確率は30~40%と非常に高いです。

比較的、男性に多くみられる性病でしたが、近年は女性の感染者も20代の若年層を中心に急増しており、女性の場合は妊娠中に梅毒に感染していると、母子感染を引き起こす危険性があるので要注意です。

主な症状と潜伏期間

第1期
(3週~3ヶ月)

感染部位(性器・肛門・口唇部、口腔内)に硬いしこり(大豆くらいの大きさ)
や潰瘍ができ、太ももの付け根のリンパ節が腫れることもあります。
これらは痛みや痒みもなく2~3週間くらいで症状は消えますが、
これは自然治癒したわけではなく、第2期への潜伏期間となります。

第2期
(3ヶ月~3年)
病原体が血液によって広がり、発熱や倦怠感など風邪のような症状や、
全身に赤い発疹が出たり、性器や肛門に腫瘤が現れます(扁平コンジローマ)。
さらに脱毛などの症状も見られる場合があります。
これらの症状も第1期と同様、自然に消えて無症状になりますが、
再発を繰り返しながら、第3期、第4期に移行していきます。
第3期
(3年~10年)
感染後、この時期まで適切な治療を受けずにいると、皮膚や筋肉、
骨などに“ゴム腫”と呼ばれるゴムのような瘤が発生し、
また皮膚にしこりができた後に潰瘍となる結節性梅毒疹が生じます。
第4期
(10年以上)
心臓、血管、脳に病変が広がり、大動脈炎、進行マヒ、脊髄ろうなど、
生活に困難を来す症状が現れ、最終的にはには死に至る場合もあります。

現在では抗生物質による治療ができるため、第3期、第4期まで症状が進む事はほとんどありませんが、治療が遅れるとそれだけ病気は進行し、治療期間も長引くことになりますので、感染が疑わしい時は早めに検査に移りましょう。

梅毒の検査方法は?

梅毒を検査する方法は男女とも同じで血液を採取する方法になります。

ランセットという専用の器具を用いて指先に傷をつけ、少量の血液をろ紙に付着させて採血を行います。

針や痛みが苦手という方もおられますが、ランセットは痛みを感じにくい構造になっているので、それほど負担を感じることなく使用することができるでしょう。

(引用:GME医学検査研究所)

上記の採取動画は郵送検査のうちの一社、GME医学検査研究所のものです。

検査の方法については各検査会社により採取キット採取検体が異なる為、若干の違いがあります。したがって検査を受けられる際は、実際にご自身が利用される検査会社の案内・説明に従い、詳細をよく確認してから採取を行ってください。

上記の様な採取方法はあくまでGME医学検査研究所のものになります。

梅毒の場合は血中に作られる抗体を調べるため、検査の時期としては感染の機会から3ヶ月以降がよいとされていますが、検査自体は抗体が検出され始める1ヶ月後から可能ではあります。

ただ、抗体が作られるのには個人差があるため1~3ヶ月の間は検査をしても確実な判定を下すことができない期間となります。

したがって急がれる方は1ヶ月後からの検査は可能ではありますが、その段階での結果はまだ不確定なため、改めて3ヶ月後に検査を受け、確実な結果を得るようにしましょう。

梅毒に感染するとHIVにも感染しやすくなる?

梅毒やクラミジア等の性病に感染していると皮膚粘膜が弱るため、HIVの感染リスクが数倍高まると言われており、 両方に感染(重複感染)しているケースは珍しいことではありません。

したがって梅毒が気になった時はHIVの検査も併せて行っておいた方が安心でしょう。

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